第六回・しっかりした会話ができなくなってきた
また週末にお見舞いに行きました。
心アミロイドーシスが進行しているからなのか、尿毒症からくるものなのか理由はわかりませんが、母は無気力な感じで、終始ぼーっとしていました。
前回とは違い、意欲的な会話を投げかけてくることはありませんでした。
こちらの言っていることはわかっています。
例えば、
私「お昼は食べられた?」
母「うん。」
私「今日はお昼、何を食べたの?」
母「わからない。」
私「看護師さんが食べさせてくれたの?」
母「うん。」
私「だるいとか、しんどいとかない?」
母「ううん。」首を軽く左右に動かす。
私「妹が夕方に来てくれるよ」
母「うん。」
*------------
自発的に出てきた言葉
「座りたい」
夫と私がベッドから持ち上げて椅子に座らせてあげました。
(母は大柄で重く、ほぼ夫がしてくれています)
「横になりたい」
また夫と私(ほぼ夫)が持ち上げて、ベッドに寝かせました。
仰向け状態
「横向きたい」
寝返りができないので、背中を押して横向きにし、毛布をまるめて背中を支えて横向けにしました。
「もどして」
毛布を抜いて、仰向けにしました。
「枕がずれてる」
枕が少しずれていたので戻しました。
*-------
同じ姿勢でいると疲れるのだと思います。
もう自力で寝返りが打てなくなったので、誰かに頼む他ないようです。
母が元気だった頃は陽気でおしゃべりで社交的。
誰とでもよくしゃべっていました。
私の夫とももちろんおしゃべりしていました。
次男の出産時は長男の面倒を見にうちに泊まりで3週間ほど来てくれていたので、夫とも親しくしています。
「病気は嫌やな…。」
帰りの車で、夫がぼそっと悲しそうな顔でつぶやいていました。
でもまだ何を話しているかはわかっています。
近所に住んでいて頻繁に母を見てくれている妹の話だと、それすら危うい時も増えてきているようです。
病気の進行が怖いです。